2011/06/02

あめふりは ガレージのした 工場化

わたしには3歳はなれた兄がいる。

幼い頃、兄に遊んでもらえることはとても大事なことだった。

3歳離れていると兄はできるのにわたしはできないことがたくさんあった。

さらに3歳ほど年上の隣のやっくん兄ちゃんと兄がタッグを組むとどんなに背伸びをしても蚊帳の外 ということは茶飯事だった。そもそも庭から隣の家へ塀をジャンプして行くことができないチビなんて箸にも棒にも架からない。

冒険とか、ついていけないし。無理だし。
ボールとか、そんな無理だし。とれないし。

磨りガラスの向こうぎりぎりのところで親指をしゃぶって寝ているわたしの写真が残っている。

遊んでもらえなくて、でも外の様子は気になるし。ぐじぐじしている内に寝てしまったのだと思う。よく表している写真だと思う。

ださいチビだ。

そうして兄の背中を目で追いかけていた頃、恐らく唯一仲間に入れてもらえた遊びだったはず。

「どろだんご」。


ガレージは硬い土の上にさらさらの砂がすこしだけのっかていた。そこでよく作った。

かったい かったい どろだんご 土面の上に半球型のものを作る。

水をかけたり 砂をかけたり 手のひらで磨いたり。

とにかく繰り返して 時間をかけてつくる。


急がなくてもいいし、飛んだり跳ねたり、恐ろしいものを掴んだり投げたりよけたりしなくてよかったから。 どろだんごは。 よかったなぁ

わざとタイヤが通るところに作って強度を試したりもした。

(見事成功)

「暗黒帝国の紋章」とか考えうる限りの強そうな悪そうな名前つけたり。

(えらいたいそうな名前や)

「うわぁ!なんか顔が浮かんできたぁぁぁ!悪魔じゃぁ!!!」

(すばらしい妄想力)

何日か経って ひび割れて、兄と(もしくは兄に)修正する(してもらう)作業も好きだったなぁ。


あの ひんやりとした手触り 深く静かな匂い 

恐ろしいほどに寸分の狂いもなく 思い出せてる と思う。


兄ちゃんも 思い出せるかなぁ と ふと思う。


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『どろだんご』





















たなかよしゆき(著)のさかゆうさく(絵)
福音館書店/¥840

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○ どろだんごの つくりかた かいてます ○

雨の日につくることが多かった気がするのは、ガレージに屋根があったからでしょうか。

湿った土の方が作りやすかったからでしょうか。

なんだかこの時季のあそびだったように記憶しています。


最後の一文は、どろだんごを作った経験のある人なら、きっとわかる その気持ち。

2 件のコメント:

  1. なんとなんと、私の学校でも今、どろだんごに夢中の子どもたちがいっぱいなのです。
    タイムリーな話題です。
    Tomoko

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  2. やっぱり匿名・・・ムムなぜだ すみません。

    ね!やっぱり泥団子はこの時季の遊びなんだ!!

    わたしは何十年もつくっていません。 よしつくるか。

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